ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の知識
オーケストラのメンバー
ウィーン・フィルハーモニー協会は自主運営団体であるが、そのメンバーはウィーン・フィルの基盤となるウィーン国立歌劇場管弦楽団の団員としての活動が義務付けられている。オーディションの後、まず国立歌劇場の団員として3年の試用期間を経て(その間ウィーン・フィルの演奏にも待機団員として加わる)、正式にウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の団員として採用される。採用されるのは主にウィーン国立音楽大学出身で、しかも先輩団員から直接指導を受け(多くの団員は演奏活動のかたわらウィーン国立音楽大学で教鞭をとっている)、採用される前から補助団員としてウィーン・フィルの演奏に参加している者が半数以上である。ウィーン・フィルの高い演奏水準の維持は演奏者の性別や民族といった均一性によるところが大きいと言われていた。1990年代まではオーストリア(ドイツ)人または旧ハプスブルク帝国支配地域出身の男性にほぼ限定されており(ドイツ人でもプロイセン系は指揮者も含めて敬遠されがちだった)、こうした傾向が社会的に批判されることもしばしばだった。しかし、1997年に女性ハープ奏者アンナ・レルケスを採用したのを皮切りに、女性楽員が徐々に増加している。また近年日系人の楽員なども登場しており、その門戸は開かれつつあるといえる。
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