ギリシア美術の知識
工芸
ギリシアの工芸は質・量ともに第1に陶器があげられるが、ほかにタナグラ人形をはじめとするテラコッタ小像、黄金細工、青銅器、彫玉、ガラス器、金・象牙細工(クリュセレファンティノス)などの優れた作品も少なくない。例えば青銅の技術では単に大彫刻に限らず、初期にはオリュンピア出土のグリフォン、兵士や馬の小彫像、鏡、ビクス出土の巨大なクラテル、黄金細工ではロドス島出土の打出しの黄金板、紀元前5世紀の金・銀製の装身具などがあり、象牙の侯、不透明・多彩色のガラス器など多くの優品をあげることができる。最大の出土品は1977年、テッサロニキの南西70キロメートル、ベルジナのピリッポス2世|フィリッポス2世の墳墓から出土したおびただしい数の財宝である。多種の宝石を象嵌した工芸品、青銅器、鉄器、ガラス細工などはいずれも精緻をきわめ、高い技術水準を物語る。
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ギリシア美術 / 様式の展開 / 建築 / 彫刻 / 陶器 / 工芸 / ギリシア美術の収集と研究 / ギリシア美術の後世への継承
ラテン語のクラシクス (classicus)、すなわち「最上級の」という語は、古代ローマ人が模範とすべき第一級のギリシアの文学・美術を指して用いたことに始まる。美術においては「崇高」「優美」な紀元前5世紀、紀元前4世紀の様式を範とする。このような古代ギリシア美術への憧憬は古代ローマではすでにアウグストゥス時代に始まり、優れたギリシア彫刻が模倣され、またそれら...
