歌曲の知識

歴史


中世まで


声楽曲自体は、作品が再現できない古代ギリシア時代はさておき、西洋音楽では中世西洋音楽|中世初期の教会音楽であるグレゴリオ聖歌(単旋律の無伴奏斉唱)までさかのぼることができる。その後教会音楽はオルガヌム(9〜13世紀)、コンドゥクトゥス、モテトゥス(以上13世紀)などの多声音楽に発展する。14世紀フランスのアルス・ノヴァやイタリアのトレチェント音楽ではバラード、ロンド、マドリガル、カッチアなど多声の世俗音楽が発展する。ギヨーム・ド・マショーはアルス・ノヴァの代表的な作曲家である。一方、11世紀〜13世紀のフランスにはトルバドゥールやトルヴェールという宮廷貴族の音楽家が活躍し、宮廷生活や恋愛をテーマの世俗歌曲を広めた。またドイツでも12世紀から14世紀にかけてミンネゼンガーと呼ばれる貴族が同様に自らの作品を歌った。これに対しマイスタージンガーは15〜16世紀に活動した市民階級の音楽家で、定式化されたマイスターの歌を歌った。リヒャルト・ワーグナー|ヴァーグナーの楽劇『ニュルンベルクのマイスタージンガー』はハンス・ザックスを始めこの時代の主要人物を実名で登場させている。

ルネサンス時代


15世紀前半のブルゴーニュ公国|ブルゴーニュおよびイングランドでは多声であるが最上声を重視する様式に特徴がある。また15世紀後半からのフランドル楽派では四声部のアンサンブルが定着した。またドイツで流行した世俗歌曲がリートと呼ばれるようになるのもこのころである。イングランドではジョン・ダウランドらがマドリガルやリュート歌曲などの世俗的な声楽作品を書いた。

バロック時代


16世紀からのバロック音楽の時代の声楽曲でもっとも注目すべきことはオペラの誕生であろう。「イタリア歌曲」として知られる18世紀イタリアの作品(『すみれ』『私を死なせてください』など)は、19世紀末の音楽研究者パリゾッティがバロック時代のオペラのアリアなどを元にロマン派風のピアノ伴奏形式に編曲したものであり、厳密には歌曲ではないが、声楽家を目指す学生の教材の他、歌曲リサイタルの演目として取り上げられることもある。またイタリアのほか、ドイツやイギリスでも世俗的な独唱声楽曲の伝統が続いた。アレッサンドロ・スカルラッティ|A.スカルラッティはカンタータ・ダ・カメラとよばれる世俗的な内容を持つ演奏会用カンタータを多数書いている。フランスのマルカントワーヌ・シャルパンティエ|M.A.シャルパンティエ、ドイツのゲオルク・フィリップ・テレマン|テレマンやヨハン・ゼバスティアン・バッハ|J.S.バッハもこのジャンルで活躍した。バッハの世俗カンタータとしては『コーヒー・カンタータ』『農民カンタータ』『結婚カンタータ』などが良く演奏される。

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ベンジャミン・ブリテンその他の国の歌曲主な歌曲作曲家 通常、ピアノ伴奏で歌われるものが多いが、ロマン派の作品にはオーケストラ伴奏のものも多く見られる。歴史的には無伴奏のもの、小型の楽器で伴奏するもの、小編成の器楽で伴奏するものなどがあった。歴史 声楽曲自体は、作品が再現できない古代ギリシア時代はさておき、西洋音楽では中世西洋音楽|中世初期の教会音楽であるグレ...

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